*こちらで描かせて頂いたチュウ絵は、親御さんのみ保存転載OKです。
的を相手に、武器を振るう。
時に遠心力に任せて殴りつけ、時に袈裟懸けに斬り付けて。
頭の中で相手の動きを描きつつ、避ける仕草もする。
気が付けば目の前の藁を巻きつけた丸太は既にボロボロ。
「…やっぱりこんな動かない的じゃ、あまり訓練にならないな…」
ルクスやディアに相手を頼もうと思ったのだが、生憎二人とも手が空いていなかったようだ。
「…たっ!」
声の方向に目を向けると、青い髪の少年。
同じ中隊のリクだ。
掛け声とともに剣を振るっている。どうやら俺と同じようだ。
思い立って、声をかけてみた。
「よ、リク。一人で訓練中か?」
「あ、アカガネ」
「もしよかったらちょっと付き合ってくれないか?互いに相手がいたほうがやりやすいだろうし」
武器を構えて、提案を持ちかける。
どうやらリクも同じ考えだったようで、快く受け入れてくれる。
「ただ手合わせするんじゃつまらねーからさ、どうせなら負けたほうが勝った方にデザートおごるってどうだ?」
「ちょ、それじゃあ負けられないな!」
軽口を叩きつつ、武器を構える。
リクが振るう剣戟を、俺は武器で受け止める。
剣の扱いとしては不格好であるが、一撃一撃は重たい。油断をすると弾かれそうになる。
剣を受け流し、今度はこちらが攻撃の態勢に入る。
しかし、リクは身のこなしが軽い。殆どをすんでのところでかわされてしまう。
「どーしたんだよっ、それじゃあおごり確定だぞー」
「まだまだ、これからだよっ」
スキをついて、一撃を入れる。
あくまで手合わせなので手加減はしているが、それなりに吹っ飛んだ。
けれどリクも受身を取ったからか、すぐに立ち上がり再び向かってくる。
それも、剣を置いて素手でだ。
リクの脚や拳を避け、受け止め、時には喰らいつつも、こちらも攻めて行く。
暫くそんなやり取りが続いて、リクが息切れしているのに気づく。
「…ははっ、暫く休憩するか?」
「ま、まだまだやれるって…ぜぇはぁ……」
「無理すんなって、休むことだって大事なんだぜ?」
そう言うと、リクはしぶしぶながらも納得したようである。
「なぁリク、今度の休みにさ、新しくできたケーキ屋にでもいかないか?今なら開店祝いで安いらしいし」
「まじ?行く行く!奢ってくれるのか?」
「や、さすがにそれはナシ」
「なんだよー」
ぶーたれるリクの頭をわしゃわしゃと撫でつつ、笑う。
昔も、こんな風にアイツと笑いあったりしてたっけな…
…あの事件が無かったら、きっと今でも…
「…どうしたんだよ、アカガネ?」
「あ、いや、何でもないよ。そうだ、そろそろさっきの続きをやろうか?」
「あぁ、いいぜ!」
再び立ち上がり、互いの武器を持って再び剣戟が始まる。
=====
時に遠心力に任せて殴りつけ、時に袈裟懸けに斬り付けて。
頭の中で相手の動きを描きつつ、避ける仕草もする。
気が付けば目の前の藁を巻きつけた丸太は既にボロボロ。
「…やっぱりこんな動かない的じゃ、あまり訓練にならないな…」
ルクスやディアに相手を頼もうと思ったのだが、生憎二人とも手が空いていなかったようだ。
「…たっ!」
声の方向に目を向けると、青い髪の少年。
同じ中隊のリクだ。
掛け声とともに剣を振るっている。どうやら俺と同じようだ。
思い立って、声をかけてみた。
「よ、リク。一人で訓練中か?」
「あ、アカガネ」
「もしよかったらちょっと付き合ってくれないか?互いに相手がいたほうがやりやすいだろうし」
武器を構えて、提案を持ちかける。
どうやらリクも同じ考えだったようで、快く受け入れてくれる。
「ただ手合わせするんじゃつまらねーからさ、どうせなら負けたほうが勝った方にデザートおごるってどうだ?」
「ちょ、それじゃあ負けられないな!」
軽口を叩きつつ、武器を構える。
リクが振るう剣戟を、俺は武器で受け止める。
剣の扱いとしては不格好であるが、一撃一撃は重たい。油断をすると弾かれそうになる。
剣を受け流し、今度はこちらが攻撃の態勢に入る。
しかし、リクは身のこなしが軽い。殆どをすんでのところでかわされてしまう。
「どーしたんだよっ、それじゃあおごり確定だぞー」
「まだまだ、これからだよっ」
スキをついて、一撃を入れる。
あくまで手合わせなので手加減はしているが、それなりに吹っ飛んだ。
けれどリクも受身を取ったからか、すぐに立ち上がり再び向かってくる。
それも、剣を置いて素手でだ。
リクの脚や拳を避け、受け止め、時には喰らいつつも、こちらも攻めて行く。
暫くそんなやり取りが続いて、リクが息切れしているのに気づく。
「…ははっ、暫く休憩するか?」
「ま、まだまだやれるって…ぜぇはぁ……」
「無理すんなって、休むことだって大事なんだぜ?」
そう言うと、リクはしぶしぶながらも納得したようである。
「なぁリク、今度の休みにさ、新しくできたケーキ屋にでもいかないか?今なら開店祝いで安いらしいし」
「まじ?行く行く!奢ってくれるのか?」
「や、さすがにそれはナシ」
「なんだよー」
ぶーたれるリクの頭をわしゃわしゃと撫でつつ、笑う。
昔も、こんな風にアイツと笑いあったりしてたっけな…
…あの事件が無かったら、きっと今でも…
「…どうしたんだよ、アカガネ?」
「あ、いや、何でもないよ。そうだ、そろそろさっきの続きをやろうか?」
「あぁ、いいぜ!」
再び立ち上がり、互いの武器を持って再び剣戟が始まる。
=====
実は数日前にメアレイヒから帰ってきてたのよ的な(笑
リク君お借りしましたー。
いまいち口調が上手くつかめなかった感がするのですが…もし修正点などありましたらどうぞ…!
リク君おめでとういつか話を聞かせてね^q^←
ルスさんやエージ君との絡み記事は後日日付編集で書かせて頂く予定ですー。
そしてついにあの最強5歳児が光臨なされた…!゜∀゜
ちょ、これは面白くなりそうだ…!
どうでもいいですが本気で名前が「野沢」だと思ってもいいですか^^←
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COMMENT
■ きゅううううん!
ちょ…!アヤさ…!/////orzぷるぷるぷるっ
なんて素敵な練習風景!
絵の時も思ったけどアヤさんリクをつかみすぎです^^私の理想そのままなんですけど!
二人のやり取りがかわいすぎる…
頭わしゃわしゃとか! ゜∀゜*
もうにやにやが止まらないんですがどうしましょう^^^^^^
そのあとのアカガネさんの陰もすごくせつなくてたまりませんでした>///<
戦闘シーンもすごく自然で、まるで映像を見てるよう…読んでてすごくドキドキしました!
デザートかけたり、なんなんでしょうこの可愛さは!(*´∀`*)
アカガネさんの、対等に接してくれるんだけどちょっとお兄さんな目線が大好きです!
男二人でケーキ屋さんいける関係…かなり美味しいと思います^p^
素敵な文を本当にどうもありがとうございました!
なんて素敵な練習風景!
絵の時も思ったけどアヤさんリクをつかみすぎです^^私の理想そのままなんですけど!
二人のやり取りがかわいすぎる…
頭わしゃわしゃとか! ゜∀゜*
もうにやにやが止まらないんですがどうしましょう^^^^^^
そのあとのアカガネさんの陰もすごくせつなくてたまりませんでした>///<
戦闘シーンもすごく自然で、まるで映像を見てるよう…読んでてすごくドキドキしました!
デザートかけたり、なんなんでしょうこの可愛さは!(*´∀`*)
アカガネさんの、対等に接してくれるんだけどちょっとお兄さんな目線が大好きです!
男二人でケーキ屋さんいける関係…かなり美味しいと思います^p^
素敵な文を本当にどうもありがとうございました!