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*こちらで描かせて頂いたチュウ絵は、親御さんのみ保存転載OKです。
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長い時間かけて書いていた記事がログインエラーで消えやがった!!!

お前、アレだけの文章書くのにどんだけの時間と体力費やしたと思っているの!!
こういうとき下書き保存機能が付いたFC2の便利さを痛感します…忍者ブログさんもこの機能つけてくれないかなぁ…
そんな訳で覚えている範囲でザッと書いてみる←

=======

「ただいま~っと、話し合いで腹減ったんだよねー…これ食べていい?」

「えぇ、どうぞ」

アカガネが部屋に入って来た時、部屋には小隊の主要メンバー4人がおり、テーブルの上には菓子が置かれ、テンコ伍長が茶を入れていた。
しかし、とてもお茶の時間というような和やかな空気ではない。

「あぁアカガネ少尉、アナタが来るまで少々話をしておりましてね…」

「そりゃ、ディア・ステラの宣戦布告の件か?」

「珍しく鋭いですわね」

「前半余計な。最近軍内はもちろん国全体でもその話題でもちきりだからな」

一人で菓子をほとんど平らげたアカガネは、打って変わって真剣な表情になり、部下達のほうに向き直った。

「今回の会議で伝えられた事だが…
ディア・ステラの宣戦布告に対しオースィラ軍とメアレイヒ軍は共同戦線を組み、挑む事になった」


一瞬部屋がシンと静まり返る。
その静寂を破ったのは、トーキー=パロット曹長であった。

「なっ…今まで敵対していたメアレイヒと手を組めと!?いくら得体の知れない、両国共通の敵とはいえ…!」

「パロット曹長…正直な話、私も曹長のお気持ちは分かりますが、たとえ敵であっても力を借りる事が出来るのは今回の件においておおいに助かりますし…」

「それでも、今までずっと対立してきた国ですよ!?昨日の敵は今日の友、なんて言葉で済むものじゃあないんですよ戦争は!!…少尉、すみませんが今回の件について一人で考えさせて下さい」

アカガネの静止を聞く間もなく、トーキーは部屋を出て行った。

「トーキー…」

「心配する事はありませんよ、少尉、伍長」

口を開いたのはイデア=リリー軍曹だった。

「アタシ達の中でもきっての切れ者の彼のことです、少し頭が冷めれば今回の件も理解してくれますよ。それに、彼とて生粋のオースィラ軍人…お上の決定には従うほかないでしょう?」

「はは…それもそうだな…後半あやしいのはおいといて」

すっかり冷めた紅茶をすすり、アカガネは再び口を開く。

「…今回の件…みんなはどう思っている?やっぱり敵国との共同戦線は…」

真っ先に口を開いたのはテンコであった。

「先ほど述べたとおりですわ。敵国との共同戦線は確かに正直…少々癪ですが、メアレイヒ軍には今まで苦戦させられた分力を貸して頂けるとなったら大変心強いでしょうし」

続いて、バロン、イデア両軍曹が話し始める。

「俺は別に…両国に共通の敵が現れて、それを協力して押し退ける。それだけだ」

「アタシにとってはそもそも両国の確執なんざ関係ないですからねぇ、アナタに付いていくだけですよ。しかし相手がロボットだのサイボーグだのとなると、拷問のし甲斐がなさそうですねぇ」

イデアの発言にテンコとバロンが睨みをきかすも、すぐさま再びアカガネに向き直る。

「ありがとう…みんな。トーキーとも、後で改めて話してみるよ」

「…アカガネ少尉」

テンコが問いかける。

「…なんだい?」

「少尉はどのようにお考えで?」

「俺?俺は…オースィラ、メアレイヒ関係なく、傷ついていい人なんて一人もいない、俺達軍人は…戦う力を持った者が、守らなくちゃいけない…綺麗事に聞こえるだろうけど、そう思ってる」

「ふふ…少尉らしいですわね」

「けれど俺は、少尉の考えに賛同するぜ」

「ちょっとクサイですけどねぇ」

「う、うるさいなっ!とにかく、今日はこれで解散!消灯時間まで自由!」

そう言って、4人はちりぢりに部屋を出て行った。

=====

「おや、少尉」

「イデアじゃないか。まだ寝ないのか?」

「例の件で軍内がざわついていて寝付けませんでねぇ…少尉もですか?」

「まぁ、ね…あ、そうだ。さっきトーキーに会って話してきたよ。さっきの事は悪かった、自分もオースィラを守る為に力を尽くすって言ってくれた」

「ほほぅ、そうですか。それはよかった。…少尉?」

「ん?」

「アナタ…今回の戦いで少しでも両国間の溝が埋まって、和解への足掛かりになれば…なんて考えていたりします?」

「!!」

「まぁアタシにとっちゃ二国の確執なんて関係のないことなんですけどねぇ…それじゃあ、そろそろアタシは部屋に戻りますね」

そう言い残し、イデアは去っていった。

「…確かにアイツは頼りになるっちゃなるんだけど、何だか考えを見透かされているようで、それでいて考えが読めなくて…不気味なんだよな…」

アカガネはふと夜空に輝く月を見上げ、時期に起こりうる戦いに思いを馳せた。


どこか遠くで、トランペットの音色が聞こえた気がした。
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こうやって記事にしておかないといつまでたっても有言不実行に終わりそうなので…
とりあえず最終戦終了までには書く!目標!笑

突然、ライス中尉からアイスを貰った。
どういう風の吹き回しかは知らないが、もらえるのは嬉しいので素直に貰っておく。
口に含むと、ひんやりとした甘さを感じる。が、気分は浮かないままだ。

「…あのな、せっかく貰ったってのにそんな顔で食う事はないだろ?」
「あ、あぁ失礼」
「まぁ…気持ちは分からなくも無いけどな」

そうなのだ。メアレイヒとの戦いが、目前に迫っているのだ。
また、この手を血に染める事になるのだろうか。
また、殺さなければいけなくなるのだろうか。

「…戦争が嫌いって、軍人としてどうなのかなぁ…」
「誰だって戦争なんざ嫌いだろ」

中尉に言われて、それもそうかと思った。

数日前の大雨により、オースィラ中東部でがけ崩れなどの被害が出ていた。
その被災者救助の為、俺たちオースィラ軍が出動する事となった。
戦う事のみではなく、こうした国民の支援も俺たちの仕事だ。

救助活動は滞りなく進み、幸い一人の死者も出なかった。
今日は炊き出しと軍楽隊の人たちによる慰安演奏会だ。
暖かいカレーが、雨で冷えた体に染み渡る。…ルクスとディアはやっぱり激辛なのだろうか?
慰安演奏のさなか、ふと琥狼さんと眼が合う。
…そういえば、どういうわけか彼女の事が気にかかったんだよな…怪我はしてないか、大丈夫だろうかとね。

演奏終了後、軍楽隊の人たちを労おうと軍楽隊の人たちの方へと向かった。
そしたらそこには、疲れ果てているのかぐっすりと眠っている琥狼さんの姿があった。
何でも、彼女は後片付けのあとすぐに眠ってしまったらしい。

「お疲れ様…琥狼さん」

彼女の寝顔に向かって、そっとつぶやいた。
青々とした空に、燦々と輝く太陽、心地よく息吹く風。久しぶりの休暇にふさわしい天気だ。
俺は足を急がせて、約束の場所へと向かう。

「あ、アカガネ少尉」

待ち合わせの場所に到着すると、彼女は既にそこにいた。
この間の戦いで俺達に護衛を頼んだ軍楽隊の琥狼さんだ。

普段とは全く雰囲気の違う私服姿が、なんだか新鮮だ。

「なかなか休みの予定が合わなくて大変だったよ」

「戦争の後処理の関係もあったからな…それじゃあ、行こうか」

今日はありがたいことに琥狼さんにご馳走になるのだ。
彼女曰く、「先日の護衛のお礼」とのことだ。
俺も最初は当然のことをしたまでと遠慮したのだが、なおも引き下がらない彼女を見て好意に甘えさせて頂く事にした。

…それにしても、こうして女性とプライベートで一緒に出かけるだなんて初めてのことでイマイチ勝手が分からない。
一応ルクスにどうすればいいか聞いてみようとしたのだが、相手にしてもらえなかった。
…リクはそういうの疎そうだし、ライス中尉は見たところ女っ気を感じないからなぁ。

「あ、着いたぞ。ここだ」

彼女に案内されたのは、静かで落ち着いた雰囲気のお店だ。
店頭には鉢植えも飾られており、華やかで明るい印象を受ける。

=====

「何でも好きなもの、頼んでくれ」

「ん、それじゃあお言葉に甘えて…」

ウエイトレスに差し出されたメニュー表に目を通す。
デザートや喫茶の類が主なようだが、軽い食事も扱っているようだ。

あぁ、どうしよう…どれも美味しそうで悩むなぁ…

「…それじゃあ、アイスココアと…苺のババロア、それとチェリーパイ」

「…凄いな…そんなに、甘い物ばかり…」

「あ、ハハ。大抵驚かれるんだよね…やっぱり変かな?」

「ううん、おれはいいと思うぞ?」

そう言うと琥狼さんはニコリと笑った。

そうこうしているうちに、注文の品が来たようだ。

「それじゃ、頂きますー…ん、美味しい!」

「そうか、喜んでもらえてよかった。」



「…琥狼さんは何か食べないのか?ここ、軽食も色々あるみたいだし…」

「ううん、アカガネ少尉が美味しそうな顔で食べてるのをみてるだけでも、楽しい」

その言葉に俺は少しドキっとした。
気恥ずかしさから思わず、顔を逸らしてしまう。

その後、彼女の事ばかりが気になってせっかくの甘いものも殆ど味が分からなかったのが事実だ。

=====

「ご馳走様。今度は俺が何かおごるよ」

「本当か?でも、いいのか?」

「うん、またこうして琥狼さんとも話したいしね」

「…あのさ、」

琥狼さんの方をみると、少し照れくさそうであった。

「さん付け、だとなんだかくすぐったいんだ。呼び捨てで構わないぞ」

「あぁ、そんな事?それだったら俺だって、こうい軍務を離れたときには少尉は要らないよ」

それから、少しの沈黙。思わず緊張してしまう。
ふと空を見ると、さっきまで晴れ晴れとしていた空が暗くなっていることに気が付いた。

「…なんだか、一雨来そうだな…」

「大変だ、早く帰らないと…」

俺たち二人は、急ぎ足で兵舎へと向かった。

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